こういう、ちょっと目新しい言葉にすぐ飛びついて、瞬間風速的にわーわー言うだけ言ったらスッキリしてケロっと忘れちゃうタイプ人って少なく無いですよね。それじゃあ世の中は良くなりません。ということを書くと、また逆恨みされますね(笑)
さて途中になってました橋下さんの件ですが、維新八策を見る限り、この方は学生時代、一生懸命に商売と司法試験の勉強に集中したせいか?、いわゆるアカデミックな政治学はあまり学んでないのかな?といった印象です。早稲田の政経はそういう部分に力を入れてない!?そんなこと無いと思いますが。
まあ維新八策は今のところレジュメ(たたき台をまとめたもの)だそうなので今後大幅に改訂される可能性の方が高いわけですが、それでもちょっといただけない点をピックアップしてみたいと思います。マニフェストが纏まる時点で大幅に削除されてたりして(笑)
1.首相公選制
最も意味が分かりません。日本の首相というのは立憲君主制の下、議院内閣制に基づいて国民に選ばれた(衆院)議員達の中からさらに選ばれた行政の長(おさ)が総理大臣となるわけですが、確かに選出方法が国民から見れば間接的な手続きで選ばれますのでストレスの溜るところです。しかしですね、直接選挙で首相を選んだら、もうそれこそ大統領級の権力の裏付けを持つ存在になります。いわゆる元首ですね。しかしその時、暗黙の了解で元首級の存在である
天皇陛下の存在とバッティングするといいますか
直接選ばれている分だけ存在が上回ることになります。
天皇制を排し、公選された大統領の下で共和国制に衣替えを行うといった強力な理念があるなら首相公選制にも聞く耳を持ってやってもいいですが、しかし皇室を敵に回すようなことはどうせできないんでしょう?なぜ立憲君主制や議院内閣制の故郷であるイギリスではいまだにその体制のままなのか?そこを根本として考えるべきではないでしょうか(制度の問題と運用の問題を混同してないか?)。
まあ、そういう理由で首相公選制は最初から不可能なわけですが、それでも手本にしたイギリスの制度を脱却してオリジナルの民主主義体制を構築するぞ!(天皇制は残しながら)、というんであればこちらも聞く耳は持ちますがね。今のところは高校生の雄叫びレベルですかね?
2.参議院の廃止を視野に据えた・・・
改革議論をしたいそうなんですが、参院は衆院で与党が暴走するのを食い止めるバッファの役割があるわけで、むしろネジレ国会の方が話し合いの機会が増えて良いんじゃないですか?世界中を見渡してもネジレた議会なんて五万とあるわけで(現在の米国議会もそうですね)、特に問題だとは思えません。そんなにスピード感に拘りたければレーニンや毛沢東のような独裁統治を目指すべきでしょう。
3.社会保障制度
「生まれてから死亡するまでに稼いだお金を使い切る」としているそうですが、これ
共産主義における私有財産の否定というヤツですから。死んだら資産ゼロという意味になりますから資産に課税するどころか死んだら没収となりかねないわけで、いくらなんでも自由民主主義の国でこれはあり得ないでしょう?案としても。家買っても子供に相続できないといってるようなもんですから。
また資産課税という発想にしても、課税すれば貯蓄が消費や投資に回るというもんではないわけで(一番簡単な方法は給料の上昇を伴うインフレに持ち込むことです。デフレだから貯蓄に回されるわけです)、なんていうか、出来損ないの社会主義者いや共産主義者の匂いがプンプンいたします。
そうかと思えば新・自由主義の総統であるミルトン・フリードマン発案の最低生活保障制度(ベーシックインカム)や教育バウチャーという社会主義の部分をピックアップなさっている。ワケが分かりません。
今日時点の結論として、この船中八策は
橋下さんが社会に出てから今日までの間に誰かが言ったことをピックアップして箇条書きにしただけのレベルなんでしょうか?レジメと言ってるくらいですから。内容的には「自分の考え」を感じません。しかもですよ、そのピックアップの規準がソビエト型共産主義なのに日米同盟が基軸なんだから、これはもう大笑いです。
やっぱり法学上がり(弁護し上がり)は社会主義が大好きなんですね(仙谷や枝野やオバマやヒラリーやetc)。早いとこ消えて無くなって欲しいもんです。