昨年末から春に掛けて、ず〜っと、日本に虚血性障害による壊死が広がりますよ、と書いてまいりました。さてさて、有り難く無いことに、順調に壊死が拡大中のようです。
<失業率>予測超す悪化速度 消費減退、悪循環も また、失業だけでなく、今年に入ってからの自殺者の数も、相当なペースで増えているとのこと。今の状況は、資本家の不当な搾取によるものではなく、純粋にイス取りゲームのイスが急ピッチで消滅しつづけているせいですから、当然の帰結でしょう。この約1年近くの間、ガラスの壁の向こう側で何が起きるか?は予想できていましたが、壁に阻まれ全く何も手出しもできず、ただ凝視せざるを得なかったので、心情的にかなり辛い気分でおります。 それに対してジャーナリズムも政治も、相変わらず保守vs革新、資本家vs組合の、伝統的構図の切り口での議論・評論が繰り返されているばかりで、ほとんど誰も現実に起こっている問題の原因が理解できていないように思います。 要するに、今さら蟹工船読んで喜んでいる場合ではない!(それはサブプライム問題で終了しました)。今起きていることは、スタインベックの「怒りの葡萄」の状況であり、対処を誤れば昭和恐慌パート2が目前に迫っている状況であります。お分かりですか? 問題解決能力というものは、まずその前段階に、問題発見能力が必要となります。問題が発見され社会的コンセンサスとして昇華されれば、恐らく問題は最小限に押さえ込めるでしょう。その為には、まずは皆で問題の所在を認識することが重要で、皆が問題点を認識すれば、自ずと問題は解決に向かい出すものです。 それには、写真家さんの写真撮影能力が持つ訴求力が重要な役割を果たす、と思っているのですが。。。いるのですが。。。ですが。。。 <失業率>予測超す悪化速度 消費減退、悪循環も 8月28日12時3分配信 毎日新聞 7月に5.7%と過去最悪になった完全失業率(季節調整値)は、企業の輸出や生産が回復に向かっているにもかかわらず、今後一層悪化する可能性が高い。先行きの不透明感から、依然人員抑制に走る企業が少なくないと見られているためだ。雇用環境の悪化が消費減退を招き、さらに企業に雇用調整を促すという悪循環に陥る事態も想定されている。 失業率は、景気動向の推移より半年程度遅れる「遅行指標」だ。しかし、あと半年で改善に向かうかとなると、慎重な見方が大勢を占める。企業が採用増に転じても、人件費の安い海外で調達するなら日本の失業率は下がらない。リストラで業績が好転した会社なら、簡単には雇用を増やさないだろう。 7月末、内閣府所管の経済企画協会がエコノミスト36人の予測をまとめたところ、今後完全失業率は09年10〜12月の3カ月平均で5.56%になり、5.7%に達するのは10年4〜6月(5.66%)という見立てだった。ところが、現実は早くも上回った。 金融危機、長引くデフレで体力の弱った企業は業績回復に時間を要し、今後も採用抑制や人員削減に踏み切る−−。多くのエコノミストはそう見ているが、雇用情勢の悪化は専門家の予測を超える勢いで進んでいる。 日本企業は、生産に見合う水準を超えた「過剰雇用者」を、過去最多の607万人(09年1〜3月)抱えているとの政府推計もある。「失業予備軍」が7月の完全失業者数(359万人)の2倍近くいるわけで、当面雇用情勢が回復しないことを示唆している。
by ubon2k
| 2009-08-28 18:52
| 景気は回復するか?
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