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〜目の付けどころがシャープネス〜
↑一年前に考えたタイトルを忘れていました(笑) その1で終わっちゃうかも知れませんが(笑) 意外に沢山の方々が悩んでるな〜ということで助太刀いたします。 <考え方> 玄光社ムック「デジタル商品撮影」(03/08刊)P134にこうあります。 Q:[デジタル一眼レフはピントが甘い?] A:<前略>フィルムの場合、銀塩粒子は通常露光であれば隣の粒子への感光の影響は少ないので、被写界深度の恩恵は大きいのです。一方、デジタルでは画素が隣り合わせでフィルムよりもピントに対して相当シビアになるのです。<後略> 本分の趣旨とは大分ズレてしまいますが、ワタクシ流に翻訳しますと「レンズを通った光はいくばくかのニジミが付き物ですが、銀塩フィルムはその構造上ニジミの影響をほんのちょっとカットしてくれる効果があり、センサーは構造的にそうはなっていない(ニジミはニジミとして忠実に拾う)」と、いうことでしょうか。 そうはいってもフィルムでもフィルムサイズの影響もありますしスキャン倍率を大きく取ればイロイロ粗らは出て来ます。ただ若干ですがシャープネスは効かせやすい性質ではあるような気がします(根拠無し)。 他にデジ一特有の甘さの原因として知られているのがローパスフィルターの存在です。モアレ防止のためにモアレ易い周波数の光線を物理的にカットしてくれるのですが、モアレが無くてもその周波数付近には若干の影響されるんじゃないのかな?(アナログ構造だから)と思います。カリっと感が違うと良く話題に上がる中判バックタイプには原則付いていません。 それともう一つ、引用部とも関係あるかと思いますが、シングルセンサーシングルショットタイプですと、センサー上の一画素そのものは1色受光で、現像時に周囲の画素とミックスされて1画素にRGB深度が補完され付与されます。 補完ですからリアルに比べたら若干ピント感が甘くなる1つの要素かも知れません。ただ大画素機であれば画素が密度が上がり微粒子化していますので、絵柄に対して補完が効く面積の比率は小さくなります。フィルム撮りから継続している仕事で、P45やH3Dのデータをいただくにあたりフィルムスキャンデータ比で特に違和感を感じた事は全くありません(ココ結構ポイントかと。特に広告畑の方々。またデータの性質的にはRDP5×7スキャンと同等の品質は確実にありますよ。買うかどうかは別として借り物でテストしてみるという手はいかがでございましょう?)。 さて、以上3つ要素をまず念頭に置いてください。写真家さんのお手元で、商業印刷用途のワークフロー上でシャープ掛けが必要なケースを想定しますと、上記3つの要素を補完するためのシャープネスの掛け方の基準を確認してみる、というプロセスが最初の一歩になるかと思います。またこの考え方は、ポジ→ポジを前提としている画像処理会社が良しとするデータのコンディションと概ね重なります。とにかく"考え方"が重要です。 では次に最近仕事で来た写真データを例に考えてみます。 自分で撮ったわけでも企画・手配したわけでもディレクションしたわけでもないので、コッソリmoreに入れました。 コピー機のカタログのカットですが、プレス撒きにも使われると聞いています。お撮りになった方は某大手代理店系のご出身のフリーの方で、お仕事に何の心配もありません。カットは地味ですがそれは無視してください。カメラはH3Dで、現像時はノンシャープにしてもらってます(コチラの依頼→責任の所在は僕)。 A:データ原寸ままで絵柄のメイン部分でトリムしました。H3Dの現像ソフトもノンシャープでもC1程度の若干のシャープが掛かるだろうと期待していたんですが、、、ホントの純粋なノンシャープでした(涙)。自分から指定してますので責任の所在はコチラにあります、一瞬背中に冷たい汗が流れましたが、ただま、ラベルシールの貼り代えなど(クラ都合)、結構切った貼った回した歪めた描いた等のコツコツ作業が多かったので結果オーライかな?と。 B:「これくらいシャープを掛けてもらっても良かったかな?」の希望的サンプル(気持ち強調気味)です。スマートシャープで1ほど掛けてます。数値というよりかはデータ慣れしている僕の感覚がコレくらい、という見方をしてください。これくらいなら前述のデジタル的3要素は吸収できるかな?と思います。なお、スマートシャープはUSMと違い輪郭のコントラスト差が大きいエッジの境界部分を中心として効きます。面に対してはほんのり軽く(粒子が一気には目立たない)効く設計のようです。出自はフォトショの現像機能からでしょう。この性質はセンサー特有のクセの補正として考えていただいて良いのかな?と思います。 C:比較にアンシャープマスクでのサンプルです。スマートシャープと違い境界だけでなく面にも同様に効きますのでザラ目が出て来ます。ザラ目が出てもこれくらいは全然許容値です(4×5でももっと出ます)。数値はコントラスト160・適用範囲0.8・しきい値0です。僕はしきい値は0固定です(シャ掛けの原理なので意味が無い) D:実は、、、EPYやT64等の4×5から画処理屋流のスキャンを掛けますと、もっと粒子はザラ付きます。ただし粒子自体にはスキャナーセンサー側のピントが合っていますので、むしろ最近のノイズ対策がバリバリに効いた(効き過ぎた)データよりは刷った時にボリューム感が出やすいというか感じやすいというか、そんな感じです。最近のノイズ対策のバリバリに効いたデータですと刷りがツルリンとして平坦な感じになり易いとか、黒髪のデテール感が潰れ気味でベタッとし易いとか、見る人が見れば(大抵は写真家では無いです)一種の違和感を感じるようなお話も良く耳にします。 ご参考で、銘柄ド忘れしましたがタングステンの4×5から定価3000万のドラムスキャナにて2200万画素相当に起こした画処理ゃーずデータでございます。印刷スキャンはまた傾向が異なりますのでご注意ください。※お撮りになった方がご覧になってましたらゴメンナサイm(_ _)m E:えーっと、Bのデータを入校したとして、恐らく製版側ではこれくらいはUSMを掛けるであろう、と予測される、シャープネスの2度掛けデータです。これでも控え目です。このブログ立ち上げの切っ掛けになった例の印刷会社さん的には、2度掛けの方が良いという見解でした。じゃあお宅で2度掛けしたら?と言ってみたんですが(笑)。印刷会社さんが非協力的であれば仕方が無いのでこれくらい掛けて入校しても良いかと思います。 で、結局このお仕事では予定外にカット数が増えて(クラ都合)しまい、もう間に合わなくてノンシャープままで納品してます。ただま、元データが使用サイズより遥かに巨大でしたので、ギュッと縮小される際の目が詰まる効果が出てシャープネスに関しては事無きを得ました。。。 以上です。とりあえずカメラや画素数や絵柄によって数値的なものは変わって来ますから、あくまでも見た目の印象でコンナかな?と思っていただけると助かります。また、BやC程度に処理を施すにあたりシャープ設定の適用範囲がUSMで1pix・スマートで1.2pix程度を超えるようでしたら、個別にご相談承ります。 長文にお付き合いいただきありがとうございました。 お疲れさまでした。
by ubon2k
| 2008-02-21 19:33
| 画処テック
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