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就任式直前からのリンカーンおたく振り(リンカーンはリンカーンでアンタはアンタだろ?)や就任演説にも違和感を感じましたが、今回の演説も全般的には一種の"大同団結"を呼びかける内容でした。そこまで国が危機的状況にあるということの裏返しでもありますから、流せば流せるのですが、いかんせん演説が魅力的過ぎます。 先の世界大戦は(特に第二次ですが)、こういう国家的危機が世界中を覆った中で、絶望感の反動が意図せざる熱狂へと変わって行き、ある程度政治的確信犯的な政策として勃発してしまったという経緯がございます。 演説を見ていると、議場全体が妙な熱狂に包まれていたように感じました。ちょっとね、ファシスト党の旗揚げの臭いがした気がします。ムッソリーニなのか?はたまたレーニンなのか?ちょっとそんな気がしました。 また、今目だって動いているスタッフのうちでも特に嫁クリントンの変貌振りが不気味です。あのスマートパワー戦略を世界に知らしめるためのお手本先生のような振る舞いは、オバマによるスタッフに対する徹底した意思統一と団結力の強さを窺わせます。ガイトナーも含めて軍隊のような結束と忠誠を感じます。 政策面においては、ついに来たかといった感じで、かなり米民主党の伝統の右翼的なニュアンスのことを言っておりましたね。何がしかは保護主義的政策を打ち出してくるでしょう。そこへ日本が食い込めるスキマはたぶんかなり狭いはずです。 市場至上主義への決別を高らかに宣言しておりましたので、まず間違いなく死んだはずのケインズが生き返るかと思われます。資本主義制度のキャパに準じた社会主義政策の復活ですね。これは経済学の教科書を変更するという意味になります。それをサマーズが書き上げられるか否かがキモになりそうな予感ですが、サマーズが古典派の系譜から脱却できるかどうか?、それはまだ分かりません。 オバマは弁護士上がりだそうですが、法学は国民国家の国境の枠内の構造と幸福を考える学問ですから、実は極めて右翼的であり社会主義的です。日本でも"左巻き"の人々に法学上がりが多いのは偶然ではありません。法学はそういう学問ですから(国境を超越したがる学問の経済学とは仲が悪い)。 そ、れ、と、、、二転三転している商務省長官候補ですけど中国移民系の人物が候補に挙がっていて今日承認されるようです。これはかなり日本にとってはバッドニュースになりそうな気がします。そもそもクリントン夫婦のスポンサーは・・・(謎) 日本の存在感は益々中国に取って代わられ、恐らくイラン・イラクとの交渉の狛犬として便利に活用されてお終いなんじゃないでしょうか?悲観的過ぎますかね?(笑)
by ubon2k
| 2009-02-26 02:08
| 景気は回復するか?
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